Little LoversをWindows 2000で動作させる方法

このページでは、Little Lovers(以下、LLと省略)のWindows 2000(SP4)での動作方法を紹介します。なお、キャラクターCDをインストール後でも、この方法であれば問題なく動作します。その他にも、グラフィックや音声の不具合の対処方法や、お勧めのインストール手順なども合わせて紹介します。

筆者

youdai

更新日付

西暦2019年9月28日

筆者のWindows 2000のPC環境

筆者は、この環境でLLの動作を確認しています。キャラクターCDのインストール後も動作を確認済みです。「あや」を最後までクリアできることも確認済みです。

機種

SONY VAIO PCV-LX91/BPK(本体のみ)

OS

Windows 2000 SP4

CPU

Intel Pentium III 1GHz

メモリ

512MB(Dual)

グラフィックボード

オンボード(SiS 630)

サウンドボード

オンボード(SiS 630)

ディスプレイ

NEC PC-9821Cx13 Integrated Color

DirectX

8.1

Little LoversがWindows 2000で動作しない原因とその改善方法

原因

LLがWindows 2000(SP4)で動作しない原因は、C:Little LoversのBINフォルダの中の「MFC40.DLL」と「msvcrt40.dll」が古くて、Windows2000に対応していないからです。

改善方法

まず、不具合の原因であるC:Little LoversBINフォルダの中の「MFC40.DLL」と「msvcrt40.dll」を、「_MFC40.DLL」と「_msvcrt40.dll」とリネームして、無効化する。

次に、Windows 2000(SP4)のC:WINNTsystem32フォルダの中(もしくはWINNTのどこか。PC環境によって異なるかも。エクスプローラーで検索すれば見つかるはず)にある「MFC40.DLL」と「msvcrt40.dll」を、C:Little LoversBINフォルダの中へコピペしてやれば、LLは動作する。

PC環境によってはファイル名の大文字小文字の違いがあるかもしれませんが、同名であれば問題ないはずです。ちなみに、LLは必ずC:にインストールされる仕様です。

起動はコマンドプロンプトからPC環境によって異なるはずですが、LLは、エクスプローラーから起動するとエラーになる場合があります。

その場合は、コマンドプロンプトから起動すると、LLは正常に起動できます。

筆者は、最初からコマンドプロンプトからの起動をお勧めしています。起動中は、コマンドプロンプトを閉じてはいけません。閉じるとLLも閉じてしまう環境があります。

ちなみに、LLの起動ファイルはBINフォルダの中のLovers.exeです。起動用のbatファイルを作っておくと便利だと思います。

起動用batファイル参考

cd C:Little LoversBINLovers.exe

以上の文章をメモ帳に書き込んで、拡張子を.batで保存すると、起動用のbatファイルが作成できます。

Little Loversの音声やBGMの改善方法

DirectXが原因の場合

LLはDirectXのDirectSoundのアクセラレーションがオンの状態だと、PCの環境によっては音声やBGMが篭って聞こえる環境があります。

その原因は推測ですが、恐らくDirectSoundがサンプリングレートを自動的に下げて再生してしまっているのだと思われます。

これを改善するためには、DirectX診断ツール(dxdiag.exe)のサウンドの項目で、ハードウェアサウンドアクセラレータレベルを「アクセラレータなし」に設定すれば改善します。

「サウンドとマルチメディアのプロパティ」で「オーディオの詳細プロパティ」の「パフォーマンス」のサンプルレート変換の質も最高に設定しておくことが必要です。

Little Loversの画面が正常に表示されない場合の改善方法

DirectXが原因の場合

起動はできても、画面が正常に表示されない場合、DirectXが原因の場合があります。

これもサウンドと同じく、DirectX診断ツール(dxdiag.exe)を使って、ディスプレイのアクセラレータの設定を「なし」にすれば改善するかもしれません。

もうひとつの不具合の可能性「マウスの影の設定」

上記の設定を設定しても画面が改善されない場合は、マウスの影の設定を「なし」にすれば改善するかもしれません。

Little Loversのお勧めのインストール手順

LLのインストール関係は手順が少し特殊です。

なので、以下に効率的なインストール手順を紹介します。

Little Loversのフルインストールは手動で行う

LLのsetup.exeは、部分インストールしかされない仕様です。

フルインストールするためには手動でコピー&ペーストするしかありません。

マニュアルにも同様の記述があるので、マニュアルもよく読んでおくといいでしょう。

効率的な手順

LLを効率的にインストールするためには、以下の手順が望ましいと思います。

少し込み入っているので、間違えないようにしましょう。

LLのProgram CDをコマンドプロンプトから開き、SETUPsetup.exeでセットアップする。

インストールされたLittle LoversBINフォルダの「MFC40.DLL」と「msvcrt40.dll」を、「_MFC40.DLL」と「_msvcrt40.dll」として改名し、ファイルを無効化する。

WindowsのWINNTフォルダから「MFC40.DLL」と「msvcrt40.dll」を検索し、Little LoversBINフォルダへ コピー&ペーストする。これでWindows2000に対応される。

コマンドプロンプトからLittle LoversBINフォルダのLovers.exeを起動し、初日を開始する。

ゲームを起動している最中は、コマンドプロンプトを閉じてはならない。

起動が確認され、初回起動イベントをこなしたら、一旦LLを終了させる。

以下、キャラクターCDを持っている場合

LLのキャラクターCDをコマンドプロンプトから開き、SETUPsetup.exeでセットアップする。

キャラクターCDのインストールは、Program CDで初日を確認してからでないと、なぜか正常にされない場合があるので注意すること。

キャラクターCDのBMPフォルダをLittle Loversのフォルダへコピペする。

キャラクターCDのDataフォルダの中身を、Dataフォルダ直下のNikkiを除いて全てLittle LoversのDataフォルダへコピペする。

ちなみに、Datatextのnikkiはコピペして構わない。

ファイルの最終日付が気になる場合

LLは、キャラクターCDよりもProgram CDの方が同名ファイルの最終日付がなぜか新しいです。

つまり、Program CDの方が新しいファイルなのです。

もしかしたら加筆・修正等があるかもしれないので、気になる場合は、

Program CDの同名ファイルをコピペして上書きするといいでしょう。

Little Loversの起動方法

LLは起動方法も少し紛らわしいので、ここで紹介します。

LLはProgramCDのみインストールした場合は、ProgramCDをドライブに入れてから、コマンドプロンプトからLittle LoversBINフォルダのLovers.exeを起動。

キャラクターCDをインストールした場合は、キャラクターCDをドライブに入れてから、コマンドプロンプトからLittle LoversBINフォルダのLovers.exeを起動。

どちらもゲームを起動している最中は、コマンドプロンプトを閉じてはいけません。

起動を効率的にするため、上記した「起動用batファイル参考」のbatファイルを作っておくといいでしょう。

LittleLoop.exeは常駐させない方がいいかも?

LLの常駐プログラムであるLittleLoop.exeは、インストールするとスタートアップのプログラムフォルダに「スタートアップ」という、半角文字のフォルダを生成して、そこにショートカットを作ります。

これを正常にスタートアップさせたくば、スタートアップのプログラムフォルダの全角文字の「スタートアップ」の方にショートカットを移してやるといいでしょう。

しかし、筆者は個人的に、他のプログラムを起動している最中に割り込んでくるプログラムは、他のプログラムやサービスのエラーの原因になるので、これを常駐させることはお勧めしません。

LLはLittleLoop.exeを常駐させなくても、特に問題なく動作します。

常駐させたくない場合は、スタートアップフォルダのショートカットを削除しましょう。